[コメント] キャラバン(1999/英=スイス=仏=ネパール)
全編通して人物描写やカットのつなぎに不自然さがつきまとう。そこを自然にみせるのが撮る側の力量だとすれば、この作品はあまり出来が良いとは言えない。
同じく秘境と呼ばれるネパールのお隣ブータンの僧院を舞台にした『ザ・カップ 夢のアンテナ』という映画がある。こちらは実話を元にしているとはいえ、決してドキュメンタリータッチではない。この作品にも通じるドラマ仕立てでありながら、まるで不自然さを感じさせずにさりげなくブータンの自然や人々の生活の営みを写し出すことに成功している。
対してこの映画はドラマでありながら、ネパールの素朴な生活や自然を写すことに比重を置き過ぎて、時にドラマの筋から離れてしまったり、ドラマそのものがどこか不自然になってしまう弱点を抱えている。これではせっかくのロケーションがもったいない。
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