[コメント] 宮廷料理人ヴァテール(2000/英=仏)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
一番期待を裏切られた部分は、ヴァーテルの作った料理に殆どクローズアップされず、華やかな演出の方ばかりに力が入れられていた点だ。ヴァーテルの料理で唯一ストーリーにからんで来たのが、砂糖菓子細工。見た目も大事かもしれないけれど、やっぱり料理は味よ、味!
国王の食事のシーンなんて最悪。まずそうに、目の前のものをつついているだけ。味よりも7トン花火やら、オペラやらに興味を持っている風なのが、解せない!あくまで、ヴァーテルは料理人なんだから!「美味しんぼ」のように、「おぉ、口にまったりと広がる…」とやって欲しいものよ!
何の予備知識もなく見た者にはかなり辛いストーリー展開。一般的に知られていない人物の事を描く場合、ある程度時代背景、人物関係などを早い段階で分からなければ、見る側は置いていきぼりになってしまう。
まず、この宴の主催者であるコンデ公が、何故借金をしてまでルイ14世をもてなそうとしたか。ヴァーテル程の腕前の職人が片田舎で埋もれていたか、どんなに彼らがせっぱ詰まった状況であったか、それらがすべてこの宴の背景となっているのだから、宴が始まる前にそれなりの分かりやすい説明がなければいけない。
おかげで、ヴァーテルにちっとも感情移入しないままストーリーが続くので、ただ映画の中でワイワイ騒いでいると言った感じだ。
ミステリアスなユマ・サーマンも浮きっぱなしで、結局国王やローザンと寝てしまう詰まらない人物像になってしまっているし、「風を止ませる力」って、オイ。ティム・ロスに誘われる時の表情があまりに上手かっただけに、もったいなくて仕方がない。
豪華な衣装、舞台装置だっただけに本当にもったいない作品だった。
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