[コメント] イディオッツ(1998/仏=伊=デンマーク=オランダ)
アンチ・モラルなモラトリアム集団、監督が俳優を追い込んでゆくサマが見えて、怖い。
ヒト(俳優)を操り、支配する山師(と勝手にワシがそう呼んでる)ラース・フォン・トリアー監督の実力が遺憾なく発揮された怪作。
こんなヒトに追いつめられたら本気で「アッチ」に行ってしまいそうだ。監督にとってこの映画での出来事は「真実」なんだろうな。多分、現実生活以上にリアルな「現実」なんだろうな。
そのリアルな現実をフィルムに定着させるために、ナニをヤッテも良いのか?と聞かれると、返事を躊躇せざるを得ない。
めしいた愚者の群がフーター(鍵盤ハモニカ)の音に乗って互いの肩をつかんで行進してゆくよ。
ソレをアナタならどう見る?
ニンゲンの本当の姿だと思う?
逃げてる負け犬だと思う?
美しい、無垢な存在だと思う?
まるでボッスの絵みたいだと思う?
でも、ラストで泣いたのは、ホント。
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