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[コメント] 去年マリエンバートで(1961/仏=伊)

期待したほど難解じゃなかった。てゆーか、よくあるフランス映画じゃない?
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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大学生の頃、難解な映画に憧れた時期があって、『去年マリエンバートで』って映画があると教えられて早20数年。スクリーン上映の機会に恵まれてやっと観た。四半世紀も放っておいたんだから、たいした憧れじゃねーな。

結論から言えば、部分部分に「オッ!」と思うシーンはあるものの、独白になると退屈なんだ。 表面上難解さを装っているものの、物語はちっとも進んでいかない いや、なんのことはない、フランス映画によくある男と女のお話。

1960年当時は斬新だったんだろうけどなあ。その後いろいろ観すぎたからなあ。

でもさあ、ブニュエル翁『アンダルシアの犬』はこの30年前だしなあ。「何が真実だか分からない」にしたって黒澤『羅生門』は10年前。鈴木清順だって『8時間の恐怖』っていうサスペンスだかコメディーだか分からない難解映画を1957年に撮ってるぜ(<参考外)。 ぶっちゃけ、観ていて頭が三角になるような映画が観たかったんだ。そうか、『ゴダールの探偵』でも観ればよかったんだな。

つーか、男と女の難解さだったら、トリュフォー『終電車』の方がはるかに難解だぜ。

(10.03.13 渋谷シアターイメージフォーラムにて鑑賞)

(評価:★2)

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