[コメント] サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS(2001/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
「もしも、お暇なら・・・」
暇つぶしにでも読んでくだされば嬉しいです。とりあえず、書いてる時は私は楽しかったです。 でも、読む場合はどうなんでしょ? だらだらと長いだけかも? しかも、かなりの長さです。 (自己最長)でも書いてる時楽しかった。う〜ん 自己満足。
『ショーシャンクの空に』のネタバレ有ります。
============================================================
「もしも、東先生(寺尾聰)のインタビューが有ったなら・・・」
え? 里見君(安藤政信)の前で悪役を買って出て辛くないですか?ですって?・・・ やめて下さいよ。僕なんてものはつらい内には入らないでしょう。ホントに辛いのは里見君の方ですよ。 あんなに才能が有るのにオペも出来なかったんですからね。まぁ僕自身がそうした面もあるんですがね。ポリポリ(頭を掻く)。。でも、今では彼の腕をフルに使わせていただいてますよ。 まぁ、なんにしても良かったですよ。里見君ももう立派に医者です。かなり腕のタツね。
==============================
「もしも、看護婦のインタビューが有ったなら・・・」
そうねぇ。あの子がいる事で、困る事は沢山有るけど、みんなあの子の事、ホントは好きなのよぅ。 最近はオペもできるようになって、オペを希望する患者さんも多いし・・・。 まぁ、あんまり忙し過ぎるのも困りものだけどね・・・ それに税金、安くなるってのも有るしね。看護婦の給料が安いのはあんたも知ってるでしょ?。 。。え? 東先生(寺尾聰)? あぁ・・・あの人は良い人よねぇ〜。 自ら里見君の悪役を買って出てオペの出来ない理由を隠して・・・よくやるわ、ともたまに 思うけどね。 え? 恋人はいますかって? 私に聞いてるの?・・・・・・・ さぁどいてよ! 看護婦はね、忙しいのよ!!
==============================
「もしも、鈴木京香(小松)のインタビューが有ったなら・・・」
私は撮影カメラと人の居ない所で里見君(安藤政信)と暮らしていきます。 彼って優しいんですよ。そりゃ、少しだけ優柔不断な所は有りますけど、 みなさん、知ってらっしゃると思いますので説明はしませんが・・・
この映画を見た人々は私達の行動、その時に何を感じたか、 何を思ったか、それに どこに目線が行ったかまで、知ってらっしゃるでしょ? だって、この映画自体、そして演技者全員が実は「サトラレ」なんですもの。
============================================================
「もしも、私が内山理名の偽恋人役(男)だったら・・・」
花火祭り = 7号が見てます。もっと近づいて、そうもっと・・・ では、この辺でキスでもしましょうか? いや、怒ってはいけません。7号が見ています。 おっと胸に当てたこの手は気になさらずに・・・ え? 手が動いてるって? 気のせいですよ。 いや、怒ってはいけません。7号が見ています。・・・って職権乱用しそうだ。。。
============================================================
「もしも、私が映画の脚本家でインタビューが有ったなら(←複雑だ・・・)」
「ごめんよ〜」で泣く人はそれで泣かしてるんだから、 最後は、安藤君に看病のついでに特効薬の研究をしてもらって 癌の特効薬作って貰いますね。で、半年後、特効薬が出来て八千草さんの病気は善くなり、安藤君は主治医になる。 これでハッピーエンドになりますからね。
でも今回は監督が「安藤君と八千草さんの おんぶ姿で桜の風景を映してみたい」って 言ってましたんで・・・まぁ そのシーンだけを撮って、 その次に半年後でハーピーエンドになるバージョンも 有ったんですが、安藤君の看護の方に重点を置いて今回はこう言う形になりました。 ( ← 推測 & 邪推でございます。)
==============================
「もしも、この映画で泣きたく無かったら・・・」
手術のシーンが終わりに近づいた頃「ごめんよ」と安藤政信が何回か繰り返しますので、 その数を数えましょう。 それ以前の花火祭りの安藤政信が内山理奈に振られた時の、はかなさで泣いてしまったのなら、 あきらめて「大きなタオル」か「ティッシュ(1箱以上 )」用意して下さい。あなたは泣いてしまいます。
============================================================
「もしも、この映画の逆バージョンが見たかったら・・・」
メル・ギブソンの『ハート・オブ・ウーマン』を見てはいかかでしょうか? メル・ギブソンが頭を打ったショックで人の心がわかる様な能力を身に付ける。 ってな内容です(コメディーなので、軽く見れますよ)。
でも、人間って勝手なもんですね。人の心は読みたいと思うのに、人に心を 読まれるのはイヤだなんて・・・(私だけ?)(イヤ、私だけじゃ無いはず!・・・たぶん)
==============================
「もしも、この映画がハリウッド映画だったら・・」
出来れば、え?! こんな人が? って人にやって欲しい。 マーロン・ブランド(どんなんやねん!)とかアントニオ・バンデラス(濃いな!)とか・・・でも、『ハート・オブ・ウーマン』ぐらい字幕読むのがややこしぃぃ(≧◇≦)
============================================================
「もしも、『ショーシャンクの空に』のティム・ロビンスがサトラレだったら・・・」
脱獄、失敗・・・って言うか・・・その前に無罪。。
============================================================
「もしも、サトラレに対してちょっと親身(?)に考えるのなら・・・」
睡眠欲、食欲、性欲・・・人間には3大欲がありまして、サトラレで有る事で 1番困るのは性欲だと思われます。
・・・(中略)・・・
劇場のプレゼントを渡すと言う事も、もうあらかじめ渡される相手はもう知っている事になります。 ですが、その事をサトラレである者は気付かない。プレゼントを貰う相手は「驚きの顔」と「笑顔」を用意して待っている状態になります。その「作られた笑顔」を見たサトラレは喜んでくれたものと思い、喜ぶ。もちろん、サトラレの念波で「プレゼントされる」という事を初めて知った時は嬉しいでしょうが、渡される時にはもう既にその事をわかっている訳で・・・。
まあ、ここまでは良いのですがサトラレがサトラレで ある事を知った時、どう思うでしょうか?
おそらく「自分の周りの人は皆、演技をしていたのだ」「皆は自分にウソをついていたのだ」 と思う事でしょう。この事でサトラレ1号が自殺しようとしたのも頷けます。ですが、それすらも委員会によって阻止されてしまうのです。サトラレであるがゆえに・・・。。サトラレは自分が何の為に生まれてきたのか、国の為なのか、イヤ、自分の為だ!と自問自答を繰り返し、希望を持とうとするのですが、その自分の希望すらも筒抜け状態。周りの者は自分に気を使ってるんじゃないのか? 近寄って欲しくないんじゃないのか? という、自己圧迫に耐えなければ生きていけません。
以上の意見は自分がサトラレであることを認識した時にしょうじる考えで有ります。 もし、気付かず、過ごせるならそれはそれで一番いいのかも知れませんね。
あ〜そうそう、簡単に言いますと、帰宅してからスカートのファスナーが全開しているのに気付いたような感覚ですかな? あなたならどうですか? ファスナーが全開している という事を教えて欲しいですか? 例えそのファスナーが締めれないとしても・・・ 私は 知らせて欲しくないですね。
例え、周りの人々は全て演技をしている事に気付かないとしても・・・・・
============================================================
「もしも、私の意見だったら・・・(だったら・・・って、なんだ?)」
同じパターンでも良いから今度は女性版も見てみたいな。 また、心地良く「サトラレ」のいる世界に浸りたい。あの世界に騙されたい。 雰囲気がなんだか柔らかくて好きです。
設定に心地よく騙される。こういう設定が決まった時点でもう勝ちでしょ。
==============================
「もしも、私がサトラレ1号だったら・・・」
外国に行きます。ネットで仕事もできるし、なんてったってIQ180以上。 問題はIQが高すぎて現地の言葉をすぐに覚えてしまう可能性があるって事かな? それならまた思念の意味が判ってしまいますからね。ハッハッハ。 (思念は考えた言葉の伝わりだと解釈して・・・ん?どうなんだろ?)
==============================
「もしも、ユースケ・サンタマリア( 三村でも可 )( 同じかよ!)だったら・・・」
お祭りでのデート = 変更させろよ! そんな大掛かりな事できるかよ! でも見せ場だしなぁ・・・ /// 無人島旅行 = 24時間態勢の警備を休ます為・・・って人員増やせよ! /// サトラレの手術 = 今まで、手術の経験が無いのにそんなのムリだろ! /// ってかこの [review] ネタ詰め込みすぎだろ!
============================================================
「このレビューを最後まで読んでしまった方だったら・・・」
なんてお詫びをいって良い事やら・・・
もう、書いてて楽しくて・・・ 長くなってしまいました。。。お時間取らせてすいません & 付き合ってくれまして、ありがとうございました。
あ、最後に・・・
「サトラレが現実に本当にいたなら・・・」
この映画はスピルバーグの『未知との遭遇』や『E.T.』などの作品と同じく (宇宙人が居るとして)「サトラレ」が世間に存在している事を、ほのめかす為の映画となることでしょう。
(TV再見。)
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (4 人) | [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。