[コメント] 虎鮫(1932/米)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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物語はエドワード・G・ロビンソンの悪夢の人生ものとして、小粒だが丁寧に纏まっており、海上版『暁の偵察』の趣がある。極めて印象的なのはビンス・バーネットで、彼の無表情はある種悪魔的であり、全体を統括しているニュアンスがある。愛のない結婚を受け入れるジタ・ジョアンの無表情も悪魔的で、バーネットは彼女に通じているように見えてくる。
煙草を呑みこんでまた出すという芸は単体でも凄いんだが、バーネットがそれを教わり試みたときに、ロビンソンが現れ背中を叩いてバーネットは煙草を呑みこんでしまう。非常にブラックであり本作のベストショットだろう。悪魔に煙草を呑み込ませたのがロビンソンの運命を決定づけたように見える。
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