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[コメント] 八日目(1996/仏=ベルギー)

ダウン症のKYに真っ向から向き合った映画。☆3.6点。
死ぬまでシネマ

主人公のジョルジュ(パスカル=デュケンヌ)の行動には驚くばかり。何に驚くかというと、彼が自分の役柄を理解してあれだけ表現出来ている事に。そこに潔さまで顕れている事に。

家族にダウン症のひとは居ないがかつて知人には居た。友人と言ってもいいのだろうか。ダウン症のひとを家族は屡々「天使」と呼ぶ。彼らは勿論個人によって程度は様々だが、多くは日常生活を或る程度きちんとこなし、他人と話すのは好きである。理解が悪いところはあるのだが、それは物事の裏側を察する、という事が苦手な為では無いだろうか。例えば我々は親切な言葉遣いで嫌みを言ったりする。悲しい時に楽しい振りをしたりする。どうもそういうのが解り辛いのではと感じた。詰まり、物凄く素直なのだ。そしてその上、彼らは非常によく笑う。そして人を思い遣る。だからいつもニコニコしてるし、人と一緒に笑う事を喜ぶ。だからダウン症のひとが居る家庭には、いつも思い遣りと笑顔が溢れている様に見えた。

この映画にはエ〜何だかな〜と思われる筋運びが幾つか見られたが、ダウン症のKYに監督ががっぷり四つでぶつかってるという事なのかな、と感じた。空気なんか読むな、大切なものを忘れるな、と。

(評価:★3)

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