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[コメント] ドラえもん のび太の宇宙小戦争(1985/日)

アニメ作家は、本質的に真のヒューマニストである。アニメは「大人になる」ことを促しに土足で自我形成に踏み込む露骨な内政干渉と「正義を体現」する御都合主義とを、また、「平凡な日常」を低能にも賛美する予定調和な家畜の倫理を、契機として成り立つからである。
ゴルゴ十三

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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真のヒューマニストは、自由獲得のための戦いを何処か遠い所ならおせっかいにも手助けするという軍事介入をためらいなく行使し、露骨に内政干渉する。(どこかで聞いた事のある話である。)そして、独りよがりにも勝手に「大人になる」御都合主義は「正義は勝つ」奇跡を顕現する。胸くその悪くなる正義の行使は未来を拓く夢と希望で暴力的に小国民に自己実現を脅迫する愛の教育を施す。我々はいつから夢を不合理さで読み替えてきたのだろう。凡庸さを微塵も隠そうとしないトラウマ必至の因業アニメである。

(のび太は赤信号を渡らない<複雑な現代に生きる小児の自意識を体現する>。スネオは卑怯で意気地がないが、しずちゃんを助けて死にかける<やるときはやる>。ジャイアンは常に暴力的な義憤に駆られている<漢らしい>。しずちゃんはお人形遊びが好きだがお稽古ごとはさぼらない<おんなのこらしい>。ただ、しずちゃんの綺麗好きを強調する余り、ミルク風呂入浴シーンを不必要にも長時間流した事は、いたずらに小児の劣情を誘い、いささか勇み足であったかも知れない。それにしても、大長篇になるとどうしてのび太は勇ましくなるのだろう。ちなみに「ぼくらはどうやって大人になるんだろう〜」と歌うのは、なぜか武田鉄也。)

(評価:★5)

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