[コメント] コード(2000/カナダ=米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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ジェニファー・ティリー、がんばってます。ミザリーのキャシー・ベイツもマッサオになってコワがりそう!人形をおなかにまきつけて、ミルクを飲ませるシーンがものすごくよかったです。私は妊婦のとき、赤ん坊にやさしくおっぱいをあげて、たくさん飲むんだよ〜、なんてはなしかけるシーンを想像したものです。でもヘレンの場合は、なかなか泣きやまずに、「飲みなさいよ!どうしてお母さんのいうことが聞けないの!」と哺乳瓶を赤ん坊の顔にぶつけるシーンを想像しちゃうんだよなー・・・悲しい・・・そのあと、「おかあさんになるって大変・・・」とつぶやくのだ!そのセリフもすごいが、それを言うジェニファーがまたうまい!!昔は、巨乳の女優といえば、あばずれでちょっと頭の軽い役しかなかったけど(初期のマリリン・モンローみたいに)、ジェニファーはそれをうまく利用しつつ、自分の役作りをしっかりしてがんばってる。だんぜん応援しちゃう!
それにしても、やっぱり妊婦への狼藉は許せん!!!明らかに、あのクリニックでヴィンセント・ギャロはアヤシげで、職場になじんでない。私なら、ああいう風貌の人のまえでおまたを広げる気にはなれない!そのうえ、人工授精をさせるなんて、もってのほか!よっぽど信頼できなくちゃ、結構たいへんらしいじゃない?人工授精って。それまでにいたる精神的はこともあるし。最後の手段!という思い入れもすごいものがあると思うんだよね。友達がいそうじゃないし、普段なにしてるか、全然わかんない感じしない〜?「蘇る金狼」の朝倉みたいに、せめて職場では、世をしのぶ仮の姿でいたほうが、もっとコワかったと思う。
赤ん坊は、うまれればいいというものでもなくって、母体の精神的な健康状態が、実はすごく大切なんです。うまれた子の将来が、思いやられる・・・おなかにいるときから、コドモはちゃんと感じ、存在しているのです。登場人物ぜんいん、そのことを考えてないし、コドモがほしいということだけにとらわれすぎているように思う。自分勝手で、無責任な感じがしました。ほしくてもできない、ということが、どんなにつらいことか、私にはわからないので、失礼なことがあったら申し訳ないとは思うのですが、やっぱり、生めばいいというものではないと思うんです。うまれました、わー、かわいい、ではすまないし、その子には親が死んでからの人生があるんだから。
と、いうわけで、おもしろい映画だったけど、1点減点となりました。
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