シンプルな構成の道具の魅力が他のドラ映画に比べてもハイレベルな部類に入る。この映画で出てくる道具はシリーズを通して使われることになる。スネ夫がショックガンを使い、ジャイアンが空気砲を使う歴史もここから始まった。たとえのみんなの頭が大きすぎようとも、たとえしずかちゃんがジャイアンを剛クンと呼ぼうとも、たとえジャイアンと蛇にスモールライトをあてたのになぜか蛇だけが小さくなろうとも、たとえペコ以外のすべての犬までもがなぜか日本語を話しのび太たちと言葉が通じていようとも、しずかちゃんの性格が妙にきつかろうとも、この犬に国には電気が通っているのに、火力中心の生活していようとも、たとえ巨神像はからくりゼンマイ式なのに指が一本一本動こうとも、静ちゃんのはだかに魅力がなくとも、たとえ王子より姫の方が身長が高かろうとも、このドラ映画は面白い。