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[コメント] グローリー(1989/米)

冒頭の北軍の突撃シーン。激戦を印象付ける凄まじい死傷描写。生き残ったマシュー・ブロデリックが主人公だが、今となっては彼以上に、後に大スターとなる2人の俳優の、まだネームバリューの無い時期を見られることが大きな価値だろう。
ゑぎ

 反抗的なデンゼル・ワシントンと、既にしっかり者キャラのモーガン・フリーマン。この対比だと、どうしたってワシントンの存在の方が映画的に面白くなる。彼ら以外にも、近作『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』で編集長を演じていたアンドレ・ブラウアーも負けないぐらい目立つ良い役だ。ブロデリックの幼馴染で、オシャレな服装をしている志願兵。ワシントンは、ブラウアーに対してイケズする役でもあり、この部分でも、やっぱりワシントンが得な役とは云えるけれど。

 そして、クライマックスの海岸、砂浜の側の砦への突撃シーンもよく撮られている。もうほとんどスーサイドアタックだが、しかし、やっぱりブロデリックが一番ヒロイックに描かれている、いや、ヒロイック過ぎるのではないかと私には感じられた。一兵卒と同等の扱いであることが、映画としては、なおさら特別な扱いに感じられたのだ。

(評価:★3)

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