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[コメント] 恋しくて(1987/米)

10年後、彼女はきっと気付くだろう。
ダリア

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「恋人」よりも「最高の親友」でいる方が良かった、と。

だって、高校時代の恋人なんて、それはもう不安定で脆いもの。心変わりや喧嘩別れで、10年後まで付き合ってるカップルなんて滅多に居ないって。仮に結婚という形で結ばれたとしても、いずれやって来る倦怠期、出てくるのは相手に対する不満や文句。

そんな時、恋人(パートナー)の愚痴をひっくるめて受け止めてくれる相手、それが親友である。一時の恋人関係よりも強い絆で結ばれた、永遠に対等でいられる関係、無二の親友。

この作品においても、ワッツはキースとお互いに親友だと認め合い、一緒にベッドでゴロンと横になり、時にはキスの練習台にまでなれる。一体今の関係の、どこに不満があるというのだ。

ラストでキースは、改心したアマンダを捨てて欲しくなかった。真心こめて選んだプレゼントの使い回しなんてして欲しくなかった。「アマンダと上手くいったキースを見守るワッツ」というエンディングでも良かったかもしれない。

さて、親友から恋人へと昇格(?)したワッツのポストに、次はアマンダが座ることになる。ひとまわり強くなったアマンダはキースの無二の親友となり、これでワッツとアマンダのポジションは入れ替わるのだ。

もう少し経った頃、ワッツはキースとアマンダの強い絆に嫉妬することだろう。「あのポジションは私のものだったのに・・・」と。

(評価:★4)

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