[コメント] マレーナ(2000/米=伊)
それでも彼らは生きる。[Video]
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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マレーナの罪は美しすぎたこと。美しすぎるゆえに、男たちは彼女に目尻を下げ、自分に魅力がないと認めたくない女たちからは嫉妬を買う。
それでも夫さえ傍にいれば、どうということもなかった彼女。しかし戦争が始まり、夫は出征して行き、少し心が弱くなった彼女は自らの身を貶める。
戦争が終わって夫が戻ってきた時、夫婦の間がどういうことになったか、想像に難くない。夫にしてみれば、自分が生きるか死ぬかという経験をしていた時、妻に裏切られていたと分かれば、たまらない気分であっただろう。
それでも、2人は生きていかなければならない。戦争が終わってもまだ続く困難な時代を生き抜いていかなければならない。2人で支えあっていかなければならない。
その決意が、戦争が終わって初めて、夫婦揃って街に出てきた時のシーンに現れている。杖をついてよろよろと歩く夫、それを支えるマレーナ。彼らの顔には、「他人にどう思われようと、私たち2人は夫婦なのだ」という決意が見て取れる。
そんなマレーナを中心に語っていることで、彼女の「女性」としての崇高さを描き出しているのと同時に、この物語を語るのが少年であるために「少年の成長物語」も綴っている。
作品としてはこの2つの要素を上手く絡ませた佳作。ちょっと『蝶の舌』を思い出した。
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