[コメント] マレーナ(2000/米=伊)
帰ってきたマレーナ。このシーンは私を慄然とさせた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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思春期の早熟な目を借りながらトルナトーレは何を提示しているのだろうか。ある種の気高ささえ感じさせるこの場面は、「ファシズムを支持するかどうか」を遙かに越えた一人の女の「生きざま」がありうることを主張しているように感じる。しかし、この「生きざま」があるからこそファシズムは克服されていく可能性があり、彼女のあり方は、政治とは無関係に見える、こういった一見、政治とか抵抗運動とか左翼とかとは無関係の、無数の生きざまが、結局のところファシズムを力無いものにしていくのだ、ということを感じさせてくれる。いわゆる左翼映画にはない力強さが、この映画にはある。
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