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[コメント] ホタル(2001/日)

小林綾子、存在感ないな。水橋貴己、台詞棒読みやな。で、内容は? ちょっとピンぼけぎみ。テーマは何だったの?
ちわわ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







テーマがよくわからなかった。奥さん、なんで助からないのよ、というのが 正直な気持ち。

夫婦愛を描くにせよ、「特攻」という過去のエピソードと夫婦関係との つながりがわからないと、単なる絵に描いたような夫婦愛をみせられた だけになる。この夫婦の実体がぼんやりしたままに感じた。

特攻の問題で、残されたものの死者や国家や天皇陛下への気持ちを描くと いうには、どうもそこに焦点がないのでは、という程度のエピソードが 連続しているに過ぎない。登場人物に作品中で語らせる、という演出は、 映画の演出としてはいただけない。

朝鮮との問題も、とってつけた感がのこる。たまたま打ち解けることが できたのも、語り手の誠意と「朝鮮のために死ぬ」とい言葉と、たまたま もと婚約者が来たという、それだけのためで、表面的なもの。それだけ 問題が重大だ、といえばそれまでだけど。

このシーンに感動したひとが多いし、たしかにもっとも印象的なしーンだった。 だが作品の中核というほど掘り下げらてもいなかったと思う。

特攻という事実があって、その痕跡を巡る物語、ということだろうけども、 焦点がぼんやりすると、つくりものじみた印象しかのこらない。

一般受けを狙ったのだろうが。やはり「映画としての解決」をぼくは 見たい。 (いくつかコメント参考させていただいています。ありがとうございます。)

(評価:★2)

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