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[コメント] ネバーセイ・ネバーアゲイン(1983/米)

お父さんはメタボなのであります。若い頃は鳴らした腕でも、運動不足で安月給となれば、若い上司に愚痴の一つもこぼしたいのであります。でも、女好きの悪癖が抜けないお父さんは、可愛い女性のためなら年甲斐もなくガンバっちゃうのであります。
水那岐

本家のガンガン飛ばしてる若い後継者たちに較べれば、ショーン・コネリーはもはやこの時点でお腹のラインも気になる窓際族。でも、これだけ愛されるキャラクターを創り上げたのはやっぱりこのオジさんをおいて他にいないでしょう。そんな彼が臆病に「大丈夫かな〜、俺の若い頃のセオリー通りならこれで何とかなっちゃったもんだけどな〜」などと内心思いながら冒険を続けるのだから、ただでさえ昔の焼き直しの物語がのどかで冗長になるのも仕方のないところ。これで動物愛護、女性蔑視なしの世の中では、コネリーの出番がないとは判るのだけれど、やっぱり007の顔といえばこの人しかおるまい。だから年寄りの冷や水でも観てしまうのである。

て言うか、冷戦終結とともにこのシリーズは後を濁さず天に帰ったほうがよかったのじゃないか?このどうしようもないスケベ親爺が、クレームをつけられることもなく活躍しておられたのは、やっぱり彼が時代の申し子だったからなのだから。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)りかちゅ[*]

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