[コメント] 逃亡地帯(1966/米)
全体的に演劇臭い映画だが、矢張りなんと云ってもラスト近くの廃車置場でのお祭り騒ぎには驚かされる。これってどうなんだろう、アーサー・ペンの功績というよりはリリアン・ヘルマンに多くを拠っているように感じてしまう。そう思わせるのはそれまでのペンの演出に映画的な突出が感じられないからだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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また、マーロン・ブランドがリチャード・ブラッドフォードらに痛めつけられるシーンの冷徹なカメラアイは印象に残る。ただ、このシーンで覚えた観客のフラストレーションをどこかで清算しないプロット構成はいかがなものか。
他にも多くの登場人物が上手くさばかれてテンションは途切れないが、皆少々食い足りないように思う。特にロバート・デュヴァルをもっと話に絡ませても良いし、ジェーン・フォンダもアンジー・ディッキンソンも見せ場が少ない。女優で一番美味しい役どころはデュヴァルの妻を演じるジャニス・ルールかも知れない。あと、レッドフォードは役の割には清潔感があり過ぎる。
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