[コメント] 十二人の怒れる男(1957/米)
結局みんな自分を裁いているだけで、被告の人生を裁いているわけではない。それは「お話」として秀逸だが、極めて利己的で傲慢なものでもある。
その傲慢さを笑い飛ばそうとするあたり、「お話」としては『12人の優しい日本人』の方が好き。もっとも、こちらがなければアチラはないわけで、比べること自体無意味だけど。
時代性を考慮しても、ちょっと「正義」が薄っぺらいような気がしないでもないが、そんなこんなを一切吹き消す高い完成度。舞台の緊迫感を見事スクリーンに再現していると思う。
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