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[コメント] 姉のいた夏、いない夏。(2001/米)

ポルトガルの雄大で美しい映像、全編を覆う絹のような滑らかな肌触り、緩やかに成長を遂げる妹の軌跡、解きほぐされていく姉の死、二度と戻らぬ郷愁に包まれた夏、この作品には、胸に迫るたくさんのきらめきが詰まっている。
ことは

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ジョーダナ・ブリュースターのエキゾチックな魅力がたまらない。絶世の美女というわけではないが、彼女のどこかアンバランスな危うい美しさから目を離すことが出来なくなった。 キャメロン・ディアスの存在もすばらしい。彼女はこんなにいい女優であったのか、とびっくりした。『普通じゃない』の彼女の浮いた存在が印象に残っているだけに、この作品で、彼女に対するイメージを修正しなくてはならなくなった。

彼女が姉に導かれるかのように旅に出て、姉の幻覚を見るあたりから、物語はサスペンス調に変調をきたし始めて、俄然物語に引き込まれた。 展開にもうひとひねり、ほしい気もしたし、欠点も粗い部分もあると思うが、そういった部分に目をつむっても余りある魅力がこの映画にはあると感じた。 この映画、ここでの評価はあまり芳しくないだけに、甘いと思いつつも、がんばってもらう意味で、5点をつけた。この作品のもつ雰囲気は大いに買いたいし、個人的にはかなり気に入っている映画。

(評価:★5)

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