[コメント] アリーテ姫(2000/日)
この歳になってもアニメを観ることに全く抵抗はないつもりだったが、この作品に限ってはやや気恥ずかしいモノがあった。純然たるSFアニメ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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宮崎アニメのようなドキドキ感やワクワク感を期待するに向きにはちと物足りない(....てか眠い)だろうが、自身が存在する意義を問いかける、アニメにしては珍しい思索的な作品。
確かに自分にも、こういうことを考えている時期はあった。考えてはいたが、なんとなく流されて今に至る、というパターンだが、大方のヒトはそうではないだろうか。自分の持つ力はナニか?なりたい自分はナニか?自分はどういう存在なのか?それを見つけ、実現していくのは魔法でもテクノロジーでもない、別なもの、さてそれは?....というお話。
この作品の対象となる世代に向けたメッセージは明確。一方で家庭を持ち、仕事でもそこそこの地位を得て、ふとこれまでを振り返ってみることのある私らの世代が観た場合、それはとても(肯定的に)気恥ずかしいのであった。
主人公が回想する、塔から見下ろす城下町の風景は、視線がぐるりとパンし、ズーミングして街の人々の生活を浮かび上がらせる。なかなか凝った撮影方法だと思う。
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