[コメント] ユマニテ(1999/仏)
糞ったれリアリズム。くたばれ無責任フィロソファー。
まんまブリュノ・デュモンの立小便が終わるのを待たされ続けるような映画。
湯気立てて、スッキリ気持ちいいのはデュモンだけ。
さすが元哲学教師、思いっきり無責任。コイツ「勇気」がないのだ。
なんかあるたびに性器を曝け出すのが「真実」か?
なんかあるたびに性行為をするのが「命の根源」か?
素人ならではの、たぷんたぷんの肉のたるみの揺れが「人間」か?
違うだろー。
百歩譲ってそうだったにしても、タイトルの「人間性=ユマニテ」に符合させる内容にしては、あまりにも安直すぎやしないか?「歪曲された生々しさ」は買うが、逆にあまりにあざとすぎやしないか?あの主人公の『A.I.』並のまばたきしない眼差しなんて、思いっきりあざとい。なんでも剥き出しにしただけで、賞賛される風潮はそろそろ終わりにしてほしいぞ、カンヌ。
少なくとも、あの延々続くへんてこりんな「間」と「衝撃のラスト」は、私には合わない。「きっとラストでは、置き去りにされたような気持ちを抱えさせられるんだろうな…」と、映画の途中で予想してたまんま終わったので、物凄い虚無感と共に軽く溜息を吐いたのだった。
〔1.5〕
[10.18.01]
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