[コメント] テルミン(1993/英=米)
この映画を観るまでは単なるヘンテコ楽器だと思っていた。そんなヘンテコ楽器の物語に最後は涙している自分がいた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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オンド・マルトノと並ぶ最古の電子楽器ということで認知はしていたが、この作品の中にあったように「ホラー映画定番の音」という印象しかなかった。
その発明者と、それらを取り巻く人間、社会、世界の移り変わりに圧倒され、そんな激動且つ波乱に富んだ人生を過ごした人は、端から見ていた人たちよりも案外飄々としているものだなと思った。麻痺してしまったと言えば聞こえが悪いが、冷静に見れば、テルミン博士はひたすら自分の信じるものを信じ続けていただけなのかもしれない。
数々のドキュメンタリーは「すごい事実」を取り扱っているだけに驚きや感動を得やすいものだが、個人的に「音楽」というキーワードと「発明」というキーワードには特に弱いので、このドキュメンタリーはただただ感動するしかなかった。
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