[コメント] キス・オブ・ザ・ドラゴン(2001/米=仏)
映画を見終った人むけのレビューです。
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ベッソン印がちりばめられた作品。そこかしこに『レオン』『ニキータ』『TAXi』シリーズなどを思い起こさせるシーンやシチュエーションが現れる。
ストーリーはさておいて、ジェット・リー(リー・リンチェイ!!!)の繰り出すアクションや「鍼」や「アイロン」「箸」アクションを大いに楽しむ映画。とにかく強い強い。そしてストイックで真面目なヒーローがチェッキー・カリョ率いる悪と対決の図が楽しい。特にカーチェイスやアクションはハリウッド映画と異なり、CGに全てを託することをよしとせず、生身の人間が演じているのが素晴らしい。
警察に忍び込むと、そこは警察の柔道場。お約束の「水の心 月の心」や「術の道」と言った習字が壁に貼られている。ここにエミリアンやペトラやジベールがいたらよかったのに(笑)
最後のボスキャラを倒す直前の、オフィスでのtwins(双児と言うには体格の違い過ぎる2人)とのカンフーでの対決が迫力があり面白い。ブルースリーの「手招き」ポーズの応酬もあります。
ところで、タイトルにある「ドラゴン」は、ブルース・リーがかつて演じたイコンとも言うべきドラゴンにジェット・リー自身をなぞらえているのかと思ってみていたのだが、一方、一向に生真面目なジェット・リーはキスする気配がない。そして、やっとラストにこのタイトルの意味が分る仕掛け。
悪役を演じたチェッキー・カリョは『レオン』のゲイリー・オールドマンを彷佛とさせる徹底した悪役を楽しそうに演じていた。この人はこんな悪役も演じるのだと感心する。でも、亀にひどいことしないかと冷や冷やしました。
肩凝りのひどい私はジェット・リーに鍼を打ってもらうか、チョウ・ユンファ扮するリー・ムーバイにツクツクツクツク…とやってもらいたい。
★★★ですが、大いに楽しみました(2001年8月25日)
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