[コメント] ウォーターボーイズ(2001/日)
自意識の迷いがない、良いとこ取り映画。あまりにストレートすぎてムカツク。見終わった後、こういう青春いいなぁ、やり直したいなぁとか思うけど、現実はそうはうまくいかない。だからあくまでノスタルジーに浸るための映画、編集された記憶を頼りに懐かしさに浸るための映画。
時間が経つにつれて、過去の記憶も変わっていくもの。 そして大体昔の記憶というものは美化されていきがちだと思う(特に学生の時) たぶん当時はもっといろいろ悩んだりもあったんだろうけど、 時が経つにつれて残っていくのは、つらかったという「過程」 というよりもつらかったことを達成しおえた後の「結果」であり、 そのもっともしんどかった部分は抜き落ちていきがちだと思う。 この映画でも、ぽんぽんとタイミング良くストーリーが進み、 そのしんどそうな「過程」というものがあまり見えてこないし、 見えてもそれがしんどいようには見えない。 まさに良いとこどりだけの映画。 それは編集された記憶を頼りに懐かしさに 浸る自分のことでもある。
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