コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ブロウ(2001/米)

コカインを売るだけで他は何も悪いことはしていないジョージ。それでも望むものは結局何も手に入らなかった。子どもが「パパ」と呼んでくれるとき・・・それが一番の幸せなんだろう。
ゆう

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







大人になったクリスティーナが(幻だったけど)、

「パパ」と呼んだとき、涙があふれて止まりませんでした。

私もあのとき、すごく幸せを感じました。だけど・・・それが幻だったなんて。私も共に落胆を感じました。

誰でも「愛する者を失った」ときが一番辛いだろう。でもそれは男女や友情の関係ではない。子が親に対する気持ちでもない。紛れもなく、

親が子どもに感じる愛

なのだと思う。

友人に裏切られたとき、女に裏切られたとき、さまざまな裏切りを体験してもさほど態度に表われなかった。けれど彼は友人、女を裏切ったことはなかった。映画を見ているだけなので真実はわからないけど、彼が裏切ったのはたったの3人。

娘のクリスティーナ、そして両親。

どちらも大切で大切で大切で・・・。そんな人たちを裏切ってしまったジョージ。彼も言っていたように、人生を無駄に生きていると思う。だから今は後悔の念でいっぱいだろうね。

せつないね、親子の、家族の愛は・・・

幻でもいい。今も絶えることなくクリスティーナに逢って幸せな気分をしているジョージであってほしい。

ちなみに、ちょっと文句。

ジョニーのあの腹は不自然でしょ。髪だけ白くなってちっとも老けない両親も不自然でしょ。ペネロペが準主役なのも不自然でしょ。

もうちょっと気をつけてくれてたら最高だったのに。

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)m[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。