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[コメント] ひまわり(1970/伊)

冒頭の、向日葵畑とテーマ曲で既に完成している感傷美以上の発展が無いので、殆ど感傷性にのみ奉仕する場面の連続に、後半以降は飽きてきた。反戦映画なんだろうけど映像的に魅力があるのは、空襲シーンで空に舞う火花や、はためく赤い旗に重なる戦場の光景。
煽尼采

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ロシアで遂に夫の住居を見つけたジョバンナが、彼の新しい妻マーシャを目撃してしまう場面での、マーシャの若く透明感のある美しさが、ロシアの寒風のように突き刺さってくるショットは印象的だった。

これ以降は、センチなくせに『自転車泥棒』以上に淡々として見える演出のせいで、睡魔に襲われた。どうせなら冷徹さを貫徹する演出を採ればよかったのに、センチメンタルさを醸し出すのに絶好のテーマ曲も、繰り返されすぎてしつこく感じられた。

(評価:★2)

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