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[コメント] ガメラ対深海怪獣ジグラ(1971/日)

子供の視点が貫徹されて終わった点に好感が持てる。「ジグラ星では海と陸の力関係、魚と人間の捕食・被捕食関係がアベコベだ」この発想は大変面白いが、ジグラの口上だけで終わってしまったのが残念。
kiona

七十年代の怪獣映画は劣化が進んでいて、今となっては正視に耐えない部分が多いことは認める。ただ、この映画にしても、あんなに牧歌的な鴨シーとその周辺が地球防衛の拠点らしくやけにグローバルに見える、そんなところに往年の底力の余韻が垣間見える。

ジグラは子供のころ、好きなタイプの怪獣だった。魚系としての希少価値もあり、またガイガンにも通じるシャープなデザインが好みだった。映画を見たのは最近だったので、実はこんなに間の抜けた奴だったのかちょっとがっかりした反面、昭和ガメラの水中戦を試みる果敢さ(無謀さ?)が(成果はともかく)好ましく思えた。

また、公害がテーマに掲げられているが、『ゴジラ対ヘドラ』の真摯さはない。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)荒馬大介[*]

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