[コメント] ピストルオペラ(2001/日)
江角の外見上の魅力と下手な演技とのギャップが全てのようだ。030531
江角マキコは、画面に出ていると非常に映える。体格のバランス、不敵な微笑み。しかし、声が悪い。抑揚の無い話し方も悪い。もともとスポーツ選手だった割には体の動きもぎこちない。当然、演技は下手だろう。だからといって、見ていて「不愉快」とも思わないのが、そこらのグラビアアイドルとの差かもしれない。そして、この作品自体の評価もそんなところだ。
鈴木清順の作品は、明らかに「アート系」の部類に入る(正確には「アバンギャルド」かな)。だから、普通の「娯楽としての物語」を期待していると、非常にとまどう。困ったことに、表面上は、必ずわかりやすそうな「物語」で覆っているので、尚更、とまどいを隠せない。一見、筋を追っていけるようで、途中で破綻したり。今回の作品も、結論からいうと、「何だかわからない」物語だと思う。それでも、見飽きないこの作品の特徴は、「テンポが良い」ってことなのだろうか。山口小夜子が車に乗って詩を朗読してるシーンは長くて飽きてくるけど、他は、カット割りが案外早く、映像的に美しい分だけ見ていて飽きない。江角(と子役)以外は、演技のできる役者を使っているのも飽きずに済む所以か。
以上を踏まえて、この作品は、「江角マキコにつきる」となる。江角(的なモノ)に美的好感度を感じない人には何の価値も持たない作品であろう。
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