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[コメント] ムーラン・ルージュ(2001/豪=米)

発見!ユアン・マクレガーが歌ってる時の顔って、若き日の加山雄三そっくり。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 いやはや凄い作品を観た。と言う感じ。1900年のパリを舞台としたミュージカルなのに、飛び出すナンバーはアメリカン・ポップスばかり。「サウンド・オブ・ミュージック」に始まり、シンディー・ローパー、マドンナ、グロリア・エステファンと言った往年のポップスナンバーが次々出てくる。しかもあの踊りの動き。フレンチ・カンカンをベースとしているけど、そんなもんじゃない。動きを目で追っていったら酔いそうになる。主人公クラスの歌のうまさも相まって、緩急取り混ぜ、動きのある映画だった。ユアン・マクレガーって、意外に歌が上手いことも発見。アクションばかりではないようだ。

 ただ、その分ストーリーはベタ。中盤にさしかかる頃にはラストまでの展開が完全に分かってしまうほどにベタベタなラブ・ストーリーが展開される。そこには意外性もなく、なるべくしてなったと言う展開があるだけ。確かに名作にはベタなストーリーが多いし、それがスタンダードな劇の魅せ方であることも確かなのだが、この作品に関しては「名作」と言えるだけの何かが足りない。

 バッド・トリップしそうな映像が好きだとか、キッドマン、マクレガーのファンだったら間違いなく見て欲しい作品。これがアカデミーで映像部門とか特殊撮影部門に入るのなら大賛成だが、作品賞や監督賞に入るというなら、大反対。そう言う作品である。

 この作品よりも予告編で見た『スター・ウォーズ エピソード2』の方が感動した。と言えば本作に悪いけど(笑)

(評価:★3)

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