[コメント] 赤い橋の下のぬるい水(2001/日)
幸福な食物連鎖
監督は「清水美砂が出した水」→「魚」→「役所演じる漁師が獲る」→「女を含む私達の口へ」という食物連鎖を提示し、日本人を元気にさせたかったのだろうか。魚ではないが、カドミウムを吸収した米を食べた人々がイタイイタイ病にかかったのとは真逆の幸福な世界だな。
カドミウムを出した鉱山は現在、スーパーカミオカンデという、ニュートリノ観測施設として一部再利用されているようだが、この映画の翌年に小柴昌俊さんがノーベル賞を獲ったのは偶然だろうか。田中耕一さんの同時受賞もあって、短い期間ではあるが日本が沸き立ったことは記憶に新しい。調べて少し驚いたのだが、この小柴さんと今村監督は同い年でしかも誕生日がわずか4日違いなんだね。そういえば顔立ちまで似ているような気がする。
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