その世界観として私がもっとも特殊性を感じたのはホグワーツでした。悪い魔法使いを出す寮っていう認識がある程度受け入れられているところが新鮮だったのです。スポーツなのに、牙をむき出して襲ってくるスリザリンのお兄さんなんて、まさに悪い魔法使い予備軍でしょう。そして、教師側はそれを厳しく罰するわけではない、というところが斬新だと思いました。むしろ、かなり主観的な採点権限が与えられているところをみると。教育目標において人間世界の理想とホグワーツ教育の目指すものにズレを感じます。魔法の世界はいわゆる悪徳をタブーとしてないのでしょうか。狡猾も個性として認められてるんでしょうか。では、学校の存在意義とは？偉大な魔法使いを育てることでしょうか。善悪を超越した偉大さなんでしょうか？考えるほどにあの校長が謎です。