[コメント] オテサーネク 妄想の子供(2000/日=英=チェコ)
欲望と常識のハザマ。
「ただの切り株なのに。」と常識をもったわたしは思う。しかし、画中の子供が欲しいと願う女の人と弟(or妹or友達)が欲しいと願う女の子には常識は通用しない。初めはささやかな欲望でも、次第にゆがみ、それぞれから常識を奪い、罪の無い人を巻き込んでいく。彼女らは、自分の欲望をみたすために、子であり弟であるオティークに執着し、オティークの食欲を満たしてあげる(=世話をしてあげる)。観ていてどうもつらかった。なぜなら、子供を産めない女の人や弟(or妹or友達)を望む女の子の気持ちが分かってしまうから。
※以下、ちょっとネタばれ
終着(≒子殺し)を決意したホラーク氏の「親の責任」という言葉は重かった。
あのラスト。物語のオテサーネクはなんだか「めでたしめでたし」で終わっているようだけど、あの「歯」じゃ「救い」は用意されてないんだろうな。
この作品、無駄に長い気がした。途中、おしりが痛かった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。