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[コメント] アルカトラズからの脱出(1979/米)

なかなかいいんだけど、スリル感が今一歩なのを自分なりに考えてみた。
アルシュ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







脱獄ものは、主人公への感情移入が何よりです。

というのは、『パピヨン』を見たばかりなので、キャンバスで絵を書いたり、アコーディオンがゆるされたりと、刑務所内の描写のギャップが大きい。こちらの方が現実なのだろうが、せめて無実だから逃げたいとか、扱いが理不尽だとか、主人公に同情を誘う脚本にすれば、スリル感がなお生きるだろう。

確かに、人形の頭が看守にバレると思いきや、既に戻っていたシーンは、さすがドン・シーゲルの演出だと言える。でもタイトルがいくない。結果が想定出来るからだ。そういう意味で意外性に欠けるのも残念。

細部を『ショーシャンクの空に』がパクっている様に思えるが、かの作品が圧倒的に支持されている理由は、感情移入度と意外性だろう。

(評価:★3)

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