[コメント] サリヴァンの旅(1942/米)
『或る夜の出来事』の映画愛バージョンみたいなものかと思っていたら、後半いきなり違う展開になってきて驚いた。この映画がなんというジャンルで呼ばれているのかわからないが、とりあえず「ロマンチック・」コメディではない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ヴェロニカ・レイクの美しさにはドキドキしたが、主人公との絡みにロマンチックさはほとんどなく、二人が魅かれあうようになる過程もあまり感情移入できるようには作られていない。
コメディとは何か、ということを描いた映画だとしたら、まぁいいと思うけど、貧困とは何かを描いた映画のつもりなら、これはやばい・・・。
囚人たちがディズニーアニメで大笑いする場面では、矢野誠一著「エノケン・ロッパの時代」(岩波新書)に、「戦後すぐに弥次喜多を観たとき、観客みんながとにかく腹を抱えて笑った。ものすごい熱気だった」「あのときと同じように笑えないのが怖くて、あれ以来一度も観返していない」というようなことが書かれていたのを思い出した。明るい状況とはいえないときこそコメディが必要なんだな、と素直に思った。
けど、やっぱり駅員を石で殴ったのは事実なんだし、映画監督だからってすぐに釈放されてるのはどうかと思う。結局富と名声が一番大事ですよ、という映画ではないでしょうに・・・。
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