まぁ、トニー･スコットだから。ハナからその程度の期待しかしてないんだけど、何だかんだいってもそこそこ楽しめる作品になってるのは流石。

序盤で、Ｒ･レッドフォードの回想が中心となって構成されるんだなと言うことがわかったので、きっと彼のシワはメイクなんだろうと思っていたら何のこたぁない、ベトナムだってドイツだってあのシワのままだった。ベトナムだけは画面全体に処理を施していたようだが、それ以降はそのまんま。「芝居の力で見せるんだ！」という三谷幸喜の脚本の中の台詞を思い出したりもしたが、やっぱり多少無理がある。

でもいいの。トニー･スコットだから。

カットも色々試しているみたいなのに、肝心の「タイムリミットまでの緊張感」が全く出せていないのはどーゆーこと？ビルの上の二人を空撮とかしてる暇があるなら、ストップモーションでの時間表示はどうにかして欲しかったな。

ううん。でもいいの。トニー･スコットだから。

結局、深みも無いが大ブーイングも無い安定感のある作品を毎回作り上げてきてる訳だから、キャスティング的にある意味失敗の許されない作品の監督に選ばれたのは妥当なのかもしれない。脚本も決して構成的には易しい作りではないしね。

うん？こう考えたら結構すごいのかな？トニー･スコット。

でもやっぱり評価的には迷うことなく★３つだったりするのだった。

ビデオで観るなら十分及第点の作品。