[コメント] みすゞ(2001/日)
少女の感性をそのままに、衝撃的なほど優しく、練りこまれた言葉を詩に綴った女。その前で自分は言葉を失ってしまう。彼女がいつまでも少女であることを許されず、普通の女の生き方を強いられたことが彼女の不幸だった。田中美里はそんな彼女の茫洋とした、だが感覚豊かな性情をナチュラルに演じた。文豪というのではない、家社会に押し潰されてゆく女の姿は彼女あってのものだろう。
(水那岐)
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