これ、以前に見たことある気がする。昔もＮＨＫでやってたかなぁ・・。 海にオレンジが浮かぶとこなんか、かなりデ・ジャブなんだけど。

食事のＢＧＶとして見てたら、引き込まれちゃいましたよ。「詩情あふれるなんたら・・」とか言ってられませんね。意外にズッシリきます。南フランスの温暖で自然豊かな環境でも、やはりホームレスは過酷なんですね。衣・食・住すべてが無い厳しさ。毎日が生存のための闘いですね。

前半はまだ、きままに自然や街の人と戯れる無垢な少年ですんでいたが、後半になるにつれて孤独感が深まって、生きていくことも困難になってくる。

世の中のしがらみから逃れた自由と、どこにも所属できない孤独感が背中合わせになっている。モンド君の表情も、笑顔を絶やさず人なつこいが、利発そうな大人顔で遠くを見る時は子供のそれではない。

実在したのかどうかも分からない、夢うつつのようでいて、人びとの心には確かに残っている・・。ぼくの心の奥底のすみっこにも残りました。