[コメント] レリック(1997/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
怪物ホラー映画。
博物館が舞台になっているという点以外は、目新しい部分はあまりなく、怪物の正体も前半で大体予想がつくし、恐怖演出なども従来の作品と大差ない。
全体的に暗がりのシーンが多く、総じて画面が観づらいのが気になった。また怪物映画という割には、ほとんど怪物と関係ないようなエピソードばかりで、後半になるまであまり怪物映画を観ているような感じがしなかった。
しかし、博物館で開催されていたパーティで死体が現れてから、訪れていた人々がパニックなって逃げ惑い、その後、怪物によって防災設備が壊されて、防火扉が閉まり、逃げ遅れてしまった人々が閉じ込められてしまうところはかなり丁寧に作られていて、映画評とは関係なしに、なにか良質なパニック映画を観ているようでなかなかよかった。下手に怪物退治映画にせずに閉じ込められた人々が怪物から逃げ回って博物館を脱出するストーリーにした方が本当はよかったんじゃないのかと思うぐらい。
映画的には、この作品は今見ると、感染した宿主の遺伝子を殺した人間などの脳を一部を摂取することで変化させていく未知生命体によって体型を進化させていく怪物の設定、後半の閉鎖空間での怪物との戦いなどTVゲーム『バイオハザード』の雰囲気に近い。
それにしても、この作品の主人公の女生物学者は意図的だったとしても、存在感がなさすぎ。仮にも主人公なのだから、もっと活躍場面を与えて、存在感をアピールするべきだったのではないのかと思ってしまう。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。