指輪を捨てに行くだけの旅で、悪魔に追いかけられるだけだったら、正直　「どうしよう…」　と。

ただ単純なファンタジーでは感情移入出来ない。★４になったのは後半１時間位前、ケイトブランシェットが指輪の誘惑に勝った所あたり。彼等個人個人に前半では感じられなかった「心」が入った。

“あの指輪さえ受け取らなければ…”と過去を悔やむ主人公が、これから指輪を通じて精神的に旅する様を観たいと思っている私がいました。

＿＿＿なんて言いながらも私の卑しい心のどこかで、水に溺れていく友達をあのまま見捨てて、「運命ですから…」と（綺麗な水面シーンを映して『死は美です！』なんて言われたっぽく）彼が殺されてたら、この映画寒すぎるぞ…なんていらん事をラストちょっぴり感じました。本当にいらない心配で一安心。

あ、やっぱり乗り切れないで冷静に観てたんだ…（笑）