特典映像に入っていたフランス版予告編と日本版予告編を比較してみた。フランス版はカラッとしたアクション、コメディー主体の作り方で観客に「どんな映画やろ」と想像させる作り方なんやね。

　日本版は湿っぽいね。「真実を知った男」→「真実を知らない少女」→「１９年の時を経て２つの人生が交錯する」って、オイオイ確かにそういう話ではあるけど、もう少し軽く作ろうよ。日本人は予告編で無理やり感動させよういう風潮があるね。

　ジェラール・クラウジックがインタビューで「現実と虚構の交じり合った物語だ」言うてるね。これは辻褄があってなくていい映画なんやね。「♪あれは特別な駅です」なんて歌が流されてる空港があるわけが無い。ワサビを指でほじくって食べたりするのもみんな「虚構」なんやね。

　この映画の魅力は広末涼子がすごくキュートに撮れている点やね。香港映画並みのワイヤーアクションがジャッキー・チェン映画のファンにも受け入れられるんやないかなぁ。ところで、あのワサビは絶対「抹茶アイス」だと思うよ。