[コメント] スター誕生(1976/米)
バーブラ=ストライサンドに魅力の全てを負っている作品。それに乗れるならば良作になるんだろうけど、私には無理だった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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歌を媒介とした、典型的なメロドラマ。こう言うのが私は大嫌いだ。
大体何かに秀でた男性が出てきて、何も知らない純粋な田舎娘に恋をする。それで娘の方に情熱を傾ける内に、男の光るものがどんどん蝕まれていき、結局生活無能力者になってしまう。女は男を自分の恩人だと思って尽くそうとするが、今度は男が自分の情けなさに嫌気が差して女の前から姿を消す…それで最後は大概男が女の前にやつれきって現れて。と言うパターンに持っていく。典型的やね。
結局バーブラ=ストライサンドの魅力に頼るしかない作品であり、彼女をそれほど魅力的だと思えるのならば、そのパターンを超えて好きになるだろう。私は駄目だった。特に長い分苦痛が長引いただけで終わった。
強いて良いところを言えば、明らかにこれはアメリカン・ニュー・シネマの影響を強く受けていたようで、リアリティは極めて高かった。クリストファーソンにはさほど“華”が感じられないが(そういう人間にカリスマ・ロック・スターを演らせるのが問題あるぞ)、狂気の部分は結構上手く演じていたようだった。実際70年代、ロックがどんどん先鋭化していた時代にはそう言うプレイヤーがいたものだ。ロックが反体制でいられた良き時代なのだろう。
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