[コメント] ビューティフル・マインド(2001/米)
「キモイ」「キショイ」とか「イタイ」とか「クライ」とか「ジコチュー」とか。
身の回りにいる少し変わった人に、そういった言葉を平然と使う今の日本で生きているからこそ、主人公の「美しい心」を見つけ、主人公を支え続けた、妻や友人達の存在に心を打たれました。そして何より、そんな中で自分の力で立ち直ろうとする主人公の姿にも。
事前に、ゲーム理論を付け焼き刃で予習していったのですが、ほとんど役に立たなかったのも嬉しい驚き。「数学」の蘊蓄に終始するより、数学の素晴らしさ、とそれのみならず、学問の素晴らしさと限界にまで昇華させた描き方にも感動。
余談ですが、 ロジャー・ディーキンスの同色調と同質のカットを嫌みなく繋げて、世界を作り上げていく撮影は、意味もない長尺カットの騒がしい切り替えなんかやってる最近のMV的な映画の制作者は見習って欲しい。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (3 人) | [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。