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[コメント] 博奕打ち 総長賭博(1968/日)

文句を言えばキリがないが鶴田浩二がかっこよすぎるので許す。
ハム

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







東映ヤクザ映画は十数本見ているが、この作品はほとんど理解しがたい世界だった。

若山はギリだのスジだの言ってるけどただの自分勝手なおっさんやね。子分も大馬鹿者だし、「なんでこの人が跡目候補なんやろ」という疑問は拭い去れなかった。

彼が「金子信雄が黒幕だ」と教えてもらえなかったのは、きっと鶴田に「こいつの頭では理解できひんやろ」と思われてたからやろな。見てる側からすれば金子信雄なんか悪役に決まってるから「なんでわからへんの」と思ってしまうわけですが。

一番笑ったのは鶴田の奥さんが馬鹿な子分を逃がして自殺する場面やね。ちゃんと軟禁しとけば誰も死なずにすんだのにね。意味不明でした。なんでみんなでよってたかって鶴田浩二を困らせるのかどうにも理解できなかった。

みんなが自分勝手に行動するあたりは実録路線のようだし、義理だの任侠だの大真面目に主張するところは任侠路線だし、中途半端やね。しかしラストの鶴田浩二はそんなジャンル分けを無効にしてしまうほどかっこよかった。

(評価:★4)

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