映像と音楽は素晴らしくて、ストーリーに盛り上がりがなく、淡々と描かれる。

単純に、「泣かされる」どころか「泣く場面」がない。

家の解体＝吹き飛びや炎上が、過去の呪縛からの解放を揶揄する。

登場人物たちへ感情移入が出来ず、その手前で留まる。

世界中の不幸を一身に背負った主人公が解放され、表情がすがすがしくなり、やがてその目に光が宿る。

他の監督では受け入れられないけれど、私は「悪意に癒される」ハルストレム 調が大好きです。

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それにしても本作は出番が少ないながらもケイト・ブランシェットにつきます！

『ギフト』でズッコケ赤ショーツを見せてくれて、今回はＴ-バックと悪女を演じた役者魂には、ほとほと感心しますよ。