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[コメント] キューティ・ブロンド(2001/米)

「紳士は金髪がお好き、しかし紳士はブルネットと結婚する」とか。リーズは可愛くて友達になるにはぴったりだが、かの国に存在する金髪差別まで覆すには至らなかった。
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







リーズはもっと、生まれたときからの武器を自分のために役立てようとは思わなかったのだろうか。いや、それは彼女の目測のうちに入っていた筈なのだ、振られた相手を追いかけてハーバードの法科にまで入った時から。

彼女がおのれを美しく保つことに最も注意を払い、そのための知識を得るのに苦労を厭わないことは、容疑者から証拠を聞き出し、法廷で原告らの証言を覆した拠り所がつねにファッション関係から得た知識だったことからもよく判る。その後彼女が社会全般から知識を得る、公平な法学者たり得たのはコメディゆえの理想的終幕だと思えてならない。ラストの各キャラクターのその後についての字幕でも、交友関係のことばかりが語られ過ぎである。有能な弁護士=いい人ではないだろう。そして、新しいフィアンセになった男の存在…なんだい、結局男あっての仕事であることには変わりないんじゃないのか?ちょっとリーズは恵まれすぎたキャラクターであり、共感を呼ぶには天賦の才能を受けすぎている。コメディにしても現実感は皆無だ。

(評価:★3)

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