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[コメント] スパイダーマン(2002/米)

あなたもバージン♪私もバージン♪ 世界を救うのはバージンだ。クリント・イーストウッドではなく。
SODOM

正義のヒーロー、スパイダーマンこと主人公のピーター・パーカーは童貞である。多分、童貞達にとって蜘蛛の糸を飛ばす事自体が快感だろう。実際、オイラも蜘蛛の糸を操り街中を飛び回るのが好きだった。

ーーーーーーーーーーーーー(話は数年前に遡る・・・・・)ーーーーーーーーーーー

昔、オイラがスパイダーマンしてた頃、こんな現実を惨めったらしく生きていて唯一出来る事といえば蜘蛛の糸飛ばして鬱憤を晴らす事ぐらいだった。人は、自然に蜘蛛の糸を出さずには入られなくなる。出したくなったらひとまず古本屋へGOだ。そしてありったけの願望を蜘蛛の糸に変えて飛ばすに尽きる。それはもう爆発的な快感である。専用コスチュームを着用してこう叫ぶ。

「オイラは親愛なる隣人、スパイダーマン!」

・・とは言っても単に隣人が妄想を掻き立てて蜘蛛の糸を出すのに励んでいるに過ぎないのだが、これからのヒーローは、ジャンジャカ蜘蛛の糸出して世界を救えるんです。自然現象ですがな。友達作れない奴が唯一出来る事がそれだもん。マジで女友達の出来ない奴を見下して「ウジウジしてんなよ!お前それでもヒーローか」って突っ込んだ所で無駄というヤツです。

僕らはスパイダーマンでいる限り、惨めで、引き篭もってて、エロ本読んでハァハァして、蜘蛛の糸出して世界を救う事が出来るんです。僕らはもうイーストウッドになれない。そういう悲惨な運命を渋々噛締めながらここまで来たんです。これからは童貞がヒーローの時代なんです。もう始まってます。いや始まってもいないか。そう宣言したのがこの映画です。勝利宣言です。童貞勝利宣言。どんなに安っぽい映像でも空疎なドラマでも、万国共通の「蜘蛛の糸」があります。蜘蛛の糸切れないよ。濃いです。濃い液出します。失礼・・・。

ーーーーーーーーーーーーーー(そして、いま現在)ーーーーーーーーーーーーーーー

恥ずかしながら長文になりました。オイラがどれだけこの映画の主人公に共鳴したかが分かって貰えたでしょうか? たしかにこの主人公は決して頼もしい奴ではない。でもそこが好きなんです。オイラもピーターも悩んで葛藤してスパイダーマン卒業するまで頑張ります! 頑張って蜘蛛の糸飛ばせるように毎日妄想してますから・・・・。(妄想だけだといいね!あなたも私も)

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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