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[コメント] すべての美しい馬(2000/米)

ため息の出るような美しい出会いのラブストーリー、で終わらせるわけないよな、ビリー・ボブだもん。
ざいあす

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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なかなか詩情あふれる・・、おっと、そうも言ってられんぞ。

前半の、爽やかに大自然に溶け込んだマット君だが、後半はジェットコースター的悲惨の極みに。前半のゆるやかな流れから急にスピードアップしたのが整合感を削いでいる。だいぶ編集でブッタ切ったのでは?

田舎の村から家出した少年たちが、世間の修羅場のド真ん中で過酷な体験をするという、リー・マービン主演の『スパイクス・ギャング』を思い出した。こっちはマット君の筋を通す正義漢ぶりと、ペネロペちゃんとのラブ・ストーリーもあって、暗さが払拭され上品な仕上がりだ。しかし、ペネロペちゃんとの別れは、あれだけ強引に会いに行っておきながら、なんとも消化不良なかんじだ。ストーリーの彩り的には申し分ないが、オバとのやりとりでググッときただけに、父親ルベーン・ブラデスとの確執も含めてもうひとヒネリ欲しかった。

ストーリーとして、刑務所に入れて、なおかつ殺人までさせる必要があったのか?逆にそれが必要なら後半にこそ時間をかけるべきではなかったか?

どうもいまいち散漫な印象が残るが、なんたってビリー・ボブだから手放しで4点です。

(評価:★4)

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