[コメント] 鬼が来た!(2000/中国)
鬼が来る。扉の向こうに鬼が来る。お前の内にも鬼が住む。人はたやすく人に鬼を見る。「外なる鬼」に怯え怯えて生きていく。人はたやすく鬼になる。「内なる鬼」を知らず暖め生きていく。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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人は身も世もなく泣きながら生まれ落ち、相容れぬ相手・怯える対象を鬼(人に非ず)と呼び、ときに己の内に飼う鬼にあっけなく呑まれて鬼になる。9回転げて3回瞬き、総てを笑って息絶えるその日まで。
言葉が出てこない。どんな感想を口走っても、何だか嘘臭く聞こえてしまって困る。
仕方が無いので、「あああ、もうほんとうに、まったくなんとも、なんてぇ映画だ」と繰り返す。
とにかく、創り手が登場人物一人ひとりに「人一人分」以上の能力を絶対に与えていないことに驚嘆した。脇役の能力を「人0.5人分」程度に削り、その分を主役に与えて能力「人10人分」級のヒーローを創り出す映画が(たとえシリアスもの・史実ものであっても)多いというのに。
そして、ペペロンチーノさんのコメントではないが、澤田謙也よ澤田謙也、君は一体誰なのさ。こっそりわたしにその胸筋、ナデナデさせてはくれまいか。(ペペロンチーノさんがこのような不純な意味合いで澤田謙也に言及したわけではない、ということは声を大にして言っておくが)
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