戦争の為に殺すのも、恨んで殺すのも、人殺しは人殺し。むしろ感情があるほうが怖い気がした。

ゴロンゴロンと首が転がるその間、俺は数を数えた。何回転がるかな？そして次の瞬間、走馬灯のように麻袋が運び込まれてからのことを思い浮かべていた。あれっ？転がっているのは俺の首なのか！？ なぜこうなったのだ？俺が日本兵を殺せなかったからか？穀物欲しさに取引したからか？ロバが馬にノシカカッタカラカ？オレハ国賊なのか？

誰が正しくて誰が悪いのか、何のために生き、何のために死ぬのか？

気が付くと首は転がる事を止めていた。 あれ？何回？何回転がっただろう？ なんだあの爺様、自分は達人だとかなんだとか抜かしていたが 花屋だってこんなに見事に斬首できるんじゃないか。 いやいや、転がって見せた俺がすごいのだろう！

なんでもいいやばかばかしい。

おいそこのあんた！ あんただよそこで呆けた顔して座ってこっちみてるあんた！ 良かっただろこの映画見て。

ニヤリ・・・