[コメント] 自殺サークル(2002/日)
数十人もの女学生がお手手つないで屈託なしに「イチニノサ〜ン」って着想・絵面は面白い。こりゃ初っぱなから監督の妄想世界だなと思ったけど…
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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統計から子供より大人、女より男のほうが圧倒的に自殺者数は多い(コロナ禍で女性が増えてる傾向あるが)。因みに今は年間2万人台だが、98年から2011年までは3万人台だった。
本作は、センセーショナルな若人集団自殺や「自分と他者・自分と自分の関係性」を執拗に問う哲学キッズ・何度も歌を披露するコワッパアイドルグループ等、発信は常に子供側。翻って大人たちはといえば刑事が新宿駅のホームであたふたしたり、ゲロ吐いたり、放心状態で包丁指ザクザク、揚げ句の果てには恍惚な表情で拳銃自殺しちゃったりと。もう後手後手。 劇中ちらっと言及された「ハーメルンの笛ふき」。なるほど、大人じゃなく子供が奏でる笛の音色に大人たちのほうがついていって最後には勝手に生きろ!って(ある意味痛快)
昨今、反出生主義ってのがちらほら聞かれるが、20年前の本作は捉え方によってはその系統かもしれない。 「死にたい」って事は「生まれてこなけりゃよかった」に繋がる。
大人たちに向けた精一杯の自虐的チャイルドプレイ。悲痛な叫び。なんとかしなければいけない。
あれ?監督だれだっけ?
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